公開シンポジウム 「マイノリティに対して、社会の認知や行動は変容するか?」を開催しました
2023年4月23日(日)13:00〜16:00にオールマイノリティプロジェクト 公開シンポジウム「マイノリティに対して、社会の認知や行動は変容するか?」を開催しました。
会場、オンライン共に盛況で、当事者、当事者の家族や親類等、支援者、医療従事者、研究者など多様な背景を持つ方にご参加いただきました。
シンポジウムでは、まず、プロジェクト代表者 千葉大学 大島郁葉先生よりプロジェクトの取り組みを紹介し、その後、信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 教授 本田秀夫先生からは「生物学的変異は必ずしも病気や障害とは限らない−自閉スペクトラムに対する社会的認知の変遷からの示唆-」、一般社団法人UNIVA 理事の野口晃菜先生から「マイノリティをマジョリティに合わせる教育からの脱却−インクルーシブ教育の実現にむけて−」というタイトルで話題提供が行われました(話題提供のスライドは現在共有が可能か確認中です)。
また、オールマイノリティプロジェクトの活動の一環として作成したマイノリティ(発達障害、トランスジェンダー)当事者のインタビュー動画 “Nothing about us without us” #1 を放映しました。インタビュー動画はなかなか聞いてもらうことの難しかった当事者の体験や想いを拾い上げ、多くの人に知って欲しいという想いから作成しています。
最後に、全体でのディスカッションが行われました。「マイクロアグレッションを見かけた時にどう対処したら良いか?」「マイクロアグレッションが解消された“理想の状態”のイメージは?」「このシンポジウムは当事者目線で行われているのか?」などオンライン、会場ともに様々なご質問をいただき、パネリストと共にディスカッションを行いました。
事後アンケートにも沢山のお声をいただきました。事後アンケートを受けて、シンポジウムの動画および資料の配布について現在検討しております。
皆様の声を受けて、プロジェクト自体もアップデートしながら、オールマイノリティプロジェクトは「マイノリティが社会的孤立・孤独に陥らないフェアな社会の実現」に向けて取り組んでまいります。
今後ともオールマイノリティプロジェクトをよろしくお願いいたします。
当日配布したオールマイノリティプロジェクトのパンフレットは以下からご覧いただけます。