【2023.07.23】一般公開WEBイベント「発達障害の“障害”は、社会のどこにあるのか?」を開催します
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(SOLVE for SDGs)」の研究プロジェクトとの共催で一般公開WEBイベント「発達障害の”障害”は、社会のどこにあるのか?」を開催します。
趣旨
改正障害者差別解消法など法制度面で障害のある方への対応が進められる一方で、青年期・成人期の発達障害のある人への差別や偏見は依然として根強いと考えられます。
「発達障害のある人は○○だ」など発達障害の”障害”を個人に帰結させるような考え方が広まっていることが懸念されます。
その要因として、そもそも私たちの生きる社会構造そのものがマジョリティ仕様であり、マイノリティである発達障害のある人が直面する社会的障壁に多数の人が無自覚または軽視していることが挙げられます。
また、最近ではマイノリティである発達障害のある人から提唱されたニューロダイバーシティ(神経多様性)の考え方が少しずつ広まってきていますが、ひとたびその言葉をマジョリティ側が用いるにあたって、極端に才能を強調しすぎたり、個性への言い換えをしたりして、マジョリティ仕様の構造に合わせて言葉を改変し、”障害”の存在を軽視しかねない状況もあります。
このイベントでは、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」社会に向けて、本当の意味での「障害の社会モデル」に立ち返り、発達障害の”障害”を社会の構造上で生じる社会的障壁として捉えます。
マイクロアグレッションに関する基調講演、大学という社会の構造に関する当事者と支援者の模擬対話セッションをきっかけにしながら、その障壁は社会のどこにあるのか、青年期・成人期を中心に議論します。
そして、マイノリティである発達障害のある人の社会的孤立・孤独を防ぐために、参加者の皆様からの事前アンケートやコメントをもとに、私たちが取り組めることについて議論します。
開催日時
<リアルタイム:当日参加>
2023年7月23日(日)13:00〜16:30
※12:50開場予定。前後することがあります
<見逃し配信>
2023年7月23日以降設定完了次第〜8月23日(水)23:55
開催方法
ウェビナー形式(Web会議システムZoom)
参加費
無料
対象者
青年期・成人期の発達障害者支援に関心のある方ならどなたでも
内容
13:00〜13:10 | 趣旨説明 | 司会進行:佐々木 銀河 (筑波大学人間系 准教授) |
13:10〜14:20 | 第一部:基調講演 「発達障害のある人の社会的孤立・孤独と マイクロアグレッション」 | 大島 郁葉 さん (千葉大学子どものこころの発達教育研究センター 教授) |
14:20〜14:30 | 休 憩 | |
14:30〜16:30 | 第二部:パネルディスカッション「青年期・成人期において、発達障害の”障害”は社会のどこにあるのか?」 | パネリスト4名 (詳細は下部「流れ」参照) |
流れ
・まず、登壇者の自己紹介をします。
・その後、「ここがヘンだよ、大学や社会」として、大学をテーマに発達障害のある当事者と支援者の模擬対話セッションを行います。
・参加者の皆様には、模擬対話セッションを通じて、何が「障害」や「社会的障壁」と感じたのかをチャット形式(ZoomウェビナーQ&A機能)にてお聞きします(任意参加)
・模擬対話セッションや事前アンケート、参加者からのチャット等を踏まえて、4名のパネリストでディスカッションを進めます。ディスカッションでは大学以外の社会についても議論の対象とします。
<パネリスト 4名>
・堀口 里奈 さん(筑波大学大学院生)
・村田 淳 さん(京都大学学生総合支援機構 准教授)
・大島 郁葉 さん(千葉大学子どものこころの発達教育研究センター 教授)
・佐々木 銀河 さん(筑波大学人間系 准教授)
申込方法
2023年7月23日(日)16:30までに下記フォームより申込
https://dd-social-barrier.peatix.com/
※申し込みにはPeatixアカウント(メールアドレスで登録)またはFacebook、Twitter、google、Appleアカウントが必要です
※当日のイベント終了時点まで申込可能です(当日参加:1000人まで)
※情報保障等のアクセシビリティ対応が必要な参加者の方は、2023年7月9日(日)までにお申し込みください。
※1ヶ月間の見逃し配信を予定!見逃し配信のみの方も申し込みください。
共催
筑波大学ダボットプロジェクト
「神経多様性に応じたチャットボットの地域連携モデルの構築および他対象・多地域展開」
https://www.jst.go.jp/ristex/solve/project/solution/solution22_sasakigingapj.html
オールマイノリティプロジェクト
「オールマイノリティプロジェクト:発達障害者を始めとするマイノリティが社会的孤立・孤独に陥らない認知行動療法を用いた社会ネットワークづくり」
https://all-minorities.com/
協力
筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局(BHE)
京都大学高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)
問い合わせ先
筑波大学ダボットプロジェクト
TEL:029-853-7638
※TELは平日9:30-12:15, 13:15-17:00のみ対応可です
※イベント(7/23)当日は日曜日ですが、TELも利用可能です
E-mail: dabot#@#un.tsukuba.ac.jp
※ #@#を@に置換してください